こもちゃん、正式譲渡です。
- 2016.12.20 Tuesday
- 17:07
11月10日からトライアルに出ていたこもちゃんですが、12月16日に正式譲渡いたしました。
長らく応援してくださった方々に、まずはお礼申し上げます。
ありがとうございました!!
さて、ここから本文(長文)です。
昨年末から保護に向けて餌付けをしていたにもかかわらず、
なかなか慣れてくれず、唯一ひとりだけ捕獲器を使用して保護したコ。
その後もハンスト、ミカン箱ハウスでの籠城、威嚇、お世話する私もかなり悩みました。
間違った事をしているかもしれない。
ひとりだけ外に残したくない、野良猫として短い人生を終わらせたくない、兄妹たちとバラバラにしたくないという思いは結局の所、自分のエゴ・・・。
ハンストがこれ以上続いたら本当に危険かもしれないというギリギリの時、少しずつ食べてくれるようになり、涙が出ました。
しかし、その後もずっと箱にこもりっぱなし。
外にいたころは、特に名もつけず、「きじもっふ」と呼んでいましたが、
これを機に「こもちゃん」と名付けました。
ケージから出せないままのお世話を続けながら、毎日気も重く胃が痛くなる思いでした。
この仔はここに居たくないんだ。
外に戻すなら早いほうがいいと何度も考えました。
それでもどうしても思い切れませんでした。
これも自分のエゴだったかもしれません。
不妊手術から連れ帰り、怖かっただろうし心細かっただろうと手を出したら、
ふわっと私の手にもたれかかってくれました。
自分の中でこの軽さがとても重い決意に変わった瞬間でした。
この子は自分を取り巻く世界が怖くて臆病なだけなんだ。
本当のこもちゃんは、外になんかいたくない。
安心な場所で守られて暮らしたいんだ。
腹が決まりました。
ビジュアルがとても可愛いので、お問い合わせも何件もありましたが、
私が通って来た道のりを考えると、やはり簡単ではなかったので、
せっかくお問い合わせを頂きながらもお断りさせて頂いたり・・・。
これが最後のお問い合わせかもしれないのに。
と何度も考え、夜も眠れない事もありました。
Iさんご夫婦がお問い合わせを下さった時、なんだかピンと来るものがありました。
私が思い描いていた環境、頂いた写真に写った優しそうな猫たち。
先住のレオンくん(左)は、6歳。人慣れした甘えん坊の男の子です。
秋口まで兄妹のリンちゃん(右)と一緒に暮らしていましたが、リンちゃんが急に亡くなってしまい、寂しさからか、鳴き続ける事が増えてしまったそうです。
Iさんご夫婦も、仔猫の時から育てていたリンちゃんとまさかの別れは精神的にとても辛かったとお察しします。
そんな中、里親募集サイトの中からご主人がこもちゃんを見つけてくれました。
大きな瞳で丸顔のこもちゃんに感じるものがあったそうです。
お見合いに来て頂いた時、ケージの中でカチカチに固まり、下手すると睨みつけて威嚇しそうな勢いのこもちゃんをみても、大してお気持ちが変わった風でもなく、「かわいいです」と言ってくださいました。
トライアルの日にちが決まり、その日に向けて祈るような気持ちでした。
なんとか怖がらせずにキャリーに入れたい。その前に爪も切りたい。
もし失敗したら、せっかく築いた関係がまた壊れるかもしれない・・・
私は相当ナーバスだったと思います。
こもちゃんに好かれたいけど拒絶され威嚇されまくった事がトラウマでした。
前日は悪い想像が頭を駆け巡りあまり眠れませんでした。
当日手汗をかきながら、お気に入りのハンモックでくつろぐこもちゃんを怖がらせないようにバスタオルで包み、洗濯ネットに入れました。
拍子抜けするほど、あっさりと、こもちゃんは全く抵抗することもなく、洗濯ネットの中で大人しく爪も切らせてくれました。
もうここに戻らないことを、分かってるのかも。
そんなふうに感じました。
移動の車の中で、無言のこもちゃんに話しかけました。
「ダメだったらいつでも戻ってきていいからね。」
「こもちゃんが決めていいんだよ」
「私に分かるサインをくれればいいからね」
Iさんのお宅でのトライアルが始まりました。
怖がりこもちゃんがパニクって不測の事態が起こらないよう、脱走防止もきちんとして下さいました。
ご用意頂いたケージにお気に入りのハンモックを取り付けたら、すかさず飛び乗り、固い表情をしたままのこもちゃんをお願いし、おいとましました。
Iさんには失礼なお話ですが、私は最後までこもちゃんの味方でいたかったので、
ダメな可能性を十分考え、無理だと思ったら直ちにお迎えに伺う気持ちでいっぱいでした。
ところが。
翌日にはハンモックの上でベタベタに撫でられる動画を頂き!
その次はトイレでオシッコ写真!
2日後には少しずつごはんも食べてくれるようになりました〜とのメッセージが!
嬉しくて嬉しくて涙が出ました。
本当に戻らないかもしれない。としみじみ思いました。
それからひと月あまり、Iさんご夫婦とやりとりしながら、少しずつこもちゃんが慣れていく様子を動画や写メで教えていただき、肝心のレオンくんとの距離も少しずつ少しずつ、縮まる様子をお知らせ頂き、嬉しい正式譲渡の日を迎えました。
ひと目会いたいけど、多分隠れているだろうな・・・
と思いながら伺うと、ハンモックの上で待っていてくれました!
「最近は食器棚の上かコタツの中にいることが多いので珍しいです。
お父さんお母さんが会いに来る事がわかったのかもしれませんね。」
と言われ、胸がいっぱいになりました。
数日前に「爪が切れないんです(^^;)」と言われていていて、
私のことはもう忘れてるだろうから、当日私がトライしても多分切れないだろうな・・・
ワクチンの時に病院で切ってもらうひとも結構いるから、そのようにお勧めしようとおもっていたら、
「ハンモックにいるときに、2段ケージの中に上半身をつっこんで、ナントカ切れました。はい、全部です(^^)」と。
すばらしい!
もう、私の想像を遙かに超えるほど、Iさんご夫妻はこもちゃんの飼い主さんになっておられました。
もっふぃーずの保護の経緯も読んでいてくださり、
「涙が出ました。同じ里親になるにしても、このような経緯を知っているのと知らないのとでは気持ちが全然違いますね」
と言ってくださり、何もかも報われた思いでいっぱいになりました。
筆無精な自分がなんとかかんとかブログを綴っているのは、このためと言っても過言ではありません。
私が知っているのは彼らが生きて来た過酷な道のりのほんの僅かな部分にしか過ぎないけど、それでもそれを文章に留めておくのは、やはり外で生きる彼らの境遇を少しでも分かって欲しいからです。
こもちゃんはそのままこもちゃんになりました。
私たちが玄関先でおいとました直後、ふたりしてこたつへ直行したらしく(笑)
ふぅ〜やれやれ、あの人たちやっと帰ったわ・・・くらいの雰囲気(^^;)
その夜、こたつの中で、レオンくんがかいがいしくこもちゃんの毛づくろいをしている動画を頂きました。
里親さんも初めて目撃したそうです(^^)
レオンくん、可愛い妹をどうぞ末永くよろしくね。
了解!
嬉しくて涙がちょちょぎれる
こもちゃんおめでとうございました。
良かったですねぇ、私も涙が出ました。
こもちゃん、良かったね!
幸せにね!
私も嬉しくてたくさんちょちょぎれましたよ。
がんちゃんのサポートに感謝です♪
応援してくださりありがとうございました!
こもちゃんをまるごと受け入れて可愛がってくださる素敵なご家族と出会えました。
本当に嬉しく思います。
私も涙があふれてしまい…
一気に読みきれなくて、途中で休憩いれてしまいました。涙
本当に本当に良かった。
いろいろとこもチャンとの長い道のりがあった分、にゃほサマは何倍も安心されたのではないでしょうか。
ご無沙汰してましたが、ブログは拝見しておりました。
ブランクンも幸せを掴んだし、に胡チャンもかわいいし…で、展開が多く、考え事をしていたらコメント出遅れてました。
前回は(かなり前ですが…汗)返信コメントありがとうございました。
いちど私について詳しくお話させて頂きたいのでメール致します。
よろしくお願いします。
ありがとうございますm(_ _)m
自分で書いてて何ですが、長文すぎましたね・・・(^^;)
でも思いのまま書いたのでスッキリしました。
もっふぃーず、保護は3月ですがちょうど1年前の今頃出会っていたので、長い道のりになりました。まだまだ現在進行形ですが、こもちゃんのことは、本当に嬉しくてホッとして、現在風邪っぴきで寝込んでます(笑)
メール受け取りました。ありがとうございます。
後日返信させて頂きますね。
お風邪ですか〜お大事にしてください。
返信急がないです、ローリークンのコトを一番に考えて下さいm(_ _)m
私も気持ちがまとめられてすっきりしました。ありがとうございました。
保護猫たちとのエピソードはどのこもいっぱいいっぱいあるんですが、
正式譲渡するとほぼ昇華してしまいます(笑)
忘れっぽいだけですね(^^;)
諸々お気遣いありがとうございます。